基本の煎茶

ここでは、最も一般的な「煎茶」を美味しく淹れるための基本的なステップをご紹介します。少しのコツで、いつものお茶が格段に美味しくなります。一煎目の甘みと旨味、二煎目の爽やかな渋み、その変化もお楽しみください。

準備するもの

  • お茶の葉 ... 2人分で約4g(ティースプーン2杯)
  • お湯 ... 一度沸騰させたもの
  • 急須 ... 1つ
  • 湯呑み ... 人数分
急須や湯呑みなどの茶器

淹れ方の基本ステップ

湯呑みにお湯を注いで冷ましている様子

STEP 1

お湯を冷ます

沸騰したお湯を、一度人数分の湯呑みに8分目まで注ぎます。こうすることで、お湯の温度が煎茶に適した80℃前後に下がり、同時に湯呑みも温まります。

POINT

湯の温度が高いと渋みが出やすくなります。旨味を引き出すには、少し冷ますのがコツです。

急須に茶葉を入れている様子

STEP 2

茶葉を急須に入れる

湯呑みにお湯を注いでいる間に、急須に茶葉を入れます。2人分の場合は、ティースプーンに軽く2杯(約4g)が目安です。

急須にお湯を注いでいる様子

STEP 3

お湯を注ぎ、蒸らす

湯呑みで適温になったお湯を、茶葉が入った急須にそっと注ぎ入れます。蓋をして、約1分間じっくりと茶葉が開くのを待ちます。

POINT

深蒸し茶の場合は、蒸らし時間を30秒ほどと短くするのがおすすめです。

湯呑みにお茶を注ぎ分けている様子

STEP 4

均等に注ぎ分ける

複数の湯呑みに注ぐ場合は、お茶の濃さが均一になるように、少しずつ順番に注ぎ分ける「廻し注ぎ(まわしつぎ)」をします。

POINT

急須にお湯が残らないように、最後の一滴までしっかりと注ぎ切ることが大切です。この最後の一滴に、お茶の旨味が凝縮されています。